恋慕
第30章 決別…弍
【決別…弍】
朕の父
「よもや、よもや~…それは、どうかな…」
弦の父
「信じるものは救われる…」
朕の母
「どうやら…
この女に何を言っても通じないようね…」
弦の母
「本っ当に、めんどくさい事に、なったわ」
そう言うと朕家と弦家の両家の四人と
師範殿は…
女を板挟みにし逃げられないように…
『今こそ我らの仙力を解放せよ…っ!!』
すると、突風と共に…
朕と弦の両親…それから師範殿は
長い黒髪に薄紫色の衣を翻し…まるで…
【仙人の領域】の書物に書かれていたのと
同じだった…
それを目の当たりにした朕と弦は…
朕
「よもや、よもや~…これは一体…」
弦
「朕の親と…
おいらの親父と…お袋が…
それに…師範殿まで…どうなってんだ…」
と、朕と弦は開いた口が塞がらない…