恋慕
第30章 決別…弍
師範殿
「あはは…驚かせちゃいましたね…
ですが【仙人の領域】は、あるのですよ?
今から君達は…
安全(?)な処に逃がしてあげますね…
これを持って行きなさい…」
と、師範殿から渡されたのは、
二つの腕輪だった…
朕
「よもや、よもや~…師範殿から贈り物
とは…これでは別れの挨拶みたいじゃ…」
と、朕は切なそうに答えた…
師範殿
「この腕輪は君達の親から預かっていた物
…私が来るのが遅くて…すまなかった…」
弦
「べ、別に良いけどさ…これって…」
師範殿
「この腕輪は【仙人の領域】に入る為の
通行証みたいな物だ…念の為…
渡しておくよ…今頃…祭君もシャン君も
【仙人の領域】に居るはずだから…
四人で力を合わせて乗り越えるんだよ…」
と、師範殿は、
ふたりに腕輪を、はめてあげた…