恋慕
第31章 仙人の領域…
すると、そこへ…
紫仙
「騒がしいと思えば糞ガキ共かよ…
門番は何をしている…」
と、朕・弦・祭・シャンの四人は
その気配に気付かず…声の主の方を探すが…
紫仙
「何処を見ている…鍛練が足りぬな…」
と、その男は風と共に目の前に現れた…
弦
「うわぁ…
ビックリした…あんた一体…何者なんだ?」
と、尻もちを付きそうになる所を
朕に支えて貰い…
紫仙
「ふんっ…お前らに名乗るものか…」
と、その男は
そっぽを向いて目線を合わせてもくれない
すると、そこへ…
下級使い
「へいっ!!紫仙様、お呼びでしょうか?」
と、小僧が小走りで走ってきた…
紫仙
「こらっ!!お前っ!!
私の名を気安く呼ぶなっ!!
門番の癖に、侵入者に気付かぬとは…
死にたいのかっ!!」