テキストサイズ

恋慕

第33章 古宿への道…


 弦は紫仙の…
人を殺めて笑っていた姿を思い出し…

 確かに…と、そう呟いた…
大切な人をいとも簡単に…拐われてしまい…

 悔しかった…自分の弱さに…後悔した…
いくら試験で満点だったとしても…

 駄目なんだ、と気付かされた…

 それは祭にも言える事だった…


「まつりの言う通りだな…
へばってる場合じゃねぇ…日が暮れる前に
水と食料…あと寝床を探すぞ…」

 と、弦は仕切り始めた…


「お前に命令されると…何か腹が立つな…」

 と、祭は闘争心を燃やしていた…
なので…祭は…


「じゃあ、弦は獲物と寝床を…
俺は水と山菜を探す…
毒茸を食わされたら大変だからな…」

 と、嫌味を言って行ってしまった…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ