テキストサイズ

恋慕

第33章 古宿への道…


 と、弦に言われ…
祭は見えるよ…と、言い遥か遠くに
 薄雲のような霧に包まれ…
奥地にある、古宿を指差した…


「そういや…
お前…千里眼の持ち主だったな…」

 と、弦は思い出しかのように…
感心して、そう言った…


「ほら…っ!!
いつまでも、へばってないで
日が暮れる前に少しでも距離を歩くぞ…」


「あぁ~…秘力を使えば、あっという間に
辿り着けるのにっ!!
黙って秘力を使っちゃおうぜ!!」

 と、弦は祭に提案するが…


「あの紫仙っていう奴…極悪非道だろ…
おそらく、俺達の行動も、あの水晶玉で
視ているはずだ…約束を破れば…俺達も…
シャンも朕も殺されるぞ…」

 それを聞いた弦は…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ