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恋慕

第33章 古宿への道…


 蘇らせた後…シャンは苦しんでいたが…

 あいつの…紫仙の笛の音で…
シャンは楽になったようにも見えた…


「俺の笛の音より…紫仙の笛の音の方が…
良かったのか…」

 嫉妬のような苛立ち…

 深く考えるな…そう思えば思う程…
胸が苦しく…息ができない…

 集中しろ…と祭は自分に言い聞かせ…
水と山菜採りを再開し…

 弦の処へと向かった…


 一方、弦の方は…
獲物と寝床を任されたので…取り敢えず…


「獲物と寝床かぁ~…寝床かぁ…
やっぱ別々だよな…?
あぁ~…朕と一緒だったらなぁ…
一つで良かったんだけど…」

 と、弦は急に鼓動が乱れ始めた…


「いかん、いかん…おいらには朕が
居るんだ…夕べ抜いたばっかりじゃねぇか…
この欲求不満めっ!!」  

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