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恋慕

第33章 古宿への道…


 と、自分の頬を両手で、ぺしぺしと
叩きながら…


「よしっ!!寝床は後回しっ!!
獲物を探すぞっ!!」

 と、弦は竹藪を掻き分けながら…
獲物を探した…

 弦は竹で弓を作り…秘力を使わず…
野生の感を働かせた…

 すると、川の流れる音がした…


「うわぁ~…綺麗な水だ…魚も居るぞ…
弓じゃなくて釣竿を作れば良かったなぁ…」

 と、言いつつ、弓で魚を何匹か射止め…
小枝や落ち葉、水を確保した…

 弦は収穫できた事に安堵したのか…
朕の事を無意識に考えていた…


「あぁ~…朕に…逢いたいよぉ~…」

 と、涙が出てきた…


「おいら…こんなに泣き虫だったっけ…」

 と、涙を袖で拭きながら…
祭の処へと向かった…

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