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恋慕

第37章 紫仙という男…


 紫仙は、その言葉を聞き…

紫仙
「あっはっはっ…何を言い出すかと思えば…
その瞳は同情しているのか?
私に大切な人など、おらんわ…くだらん…
大切な人が増えれば増えるほど…
己を犠牲にするのだぞ?」

 と、紫仙は呆れたように朕に答えた…


「では、何故…?気紛れで【禁忌の曲譜】を
作ったとは思えぬ…」

 と、朕は喰い下がらない…

紫仙
「気になる事は一つでは、なかったのか?
私は、ちゃんと答えたはずだが?」

 と、溜め息をつきながら、
紫仙は、そう答えた…

 すると、今まで黙っていたシャンは…

シャン
「その答えじゃ…納得いかないよ…」

 と、シャンは紫仙を睨み付けた…


「シャン殿…落ち着くのじゃ…」

 と、朕はシャンを、なだめるが…

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