恋慕
第37章 紫仙という男…
シャン
「落ち着いていられないよ…
だって、そうでしょう?【禁忌の曲譜】で
どれだけ犠牲者が増えたか…再建しても
【禁忌の曲譜】を狙って…
住む場所も…なくなって…それに…」
紫仙
「それに…お前の大切な人に自分を蘇らせ…
友は味方を殺めてしまった…から…?」
と、紫仙はシャンの心を見透かすように…
不敵な笑みを浮かべ答えた…
朕
「それが分かっていて…何故…?」
と、朕は紫仙に言い掛けた時…
紫仙
「おい、私は気が変わった…
後は、コイツらに秘力を使われぬよう…
見張っておけ…」
と、紫仙は誰も居ないのに…
その言葉を言い残し…
扇子を広げ秘力を使い仰いで心地よい風と
共に姿を消して何処かへ行ってしまった…