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恋慕

第43章 仙宮…


 それを見ていた弦も…


「良いなぁ~…おいらも~…」

 と、弦も朕を見つめていた…


「我に…抱きしめられたいのか…?」

 と、試すような瞳で見詰められて…


「…意地悪…分かってる癖に…」

 と、弦から朕に抱き付いた…


「良し、良し…素直のよぅ…ん…?
この匂いは…そなたと我の匂いの他に…
誰かの匂いが…微かに…」

 と、朕は弦の衣を匂いを嗅ぎ始めた…


「…ッ!?…えっ…!?
食いもんの匂いじゃないか…?
おいら達の為に飯作ってるんじゃ…」

 と、弦は祭を、チラリと見たが…
祭は、それを察し、外方を向いた…


「いや、違うな…よもや、よもや~…
そなた…祭殿と…まぐわったのか…?」

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