恋慕
第7章 想い出…
本当に、あっという間の一月が
やって来た…
明日…シャンは、
この国を船で出航するらしい
行き先はシャンの祖国へ一時帰国をし…
シャンが何処の国の楽壇に入学するかを
親戚同士で決めるらしい…
祭は…ある決断をした…
この想いをシャンに伝えなきゃ…
もう、一生、逢えないような気がした…
だけど、七つにも満たない俺が、
そんな事をしたら…大人達に何て
言われるのか…恐かった…
頭の中が、ぐちゃぐちゃだった…
そこへ声をかけてくれた人物が居た…
朕
「よもや、よもや~、
いよいよ、明日…出航ですな~」
弦
「まつり~…なぁに悩んでるの~?
おいら達で良かったら相談に乗るよ~?」
と、声の主は朕と弦だった…