テキストサイズ

恋慕

第7章 想い出…



「うん…ありがとう…明日、出航だな…」

 と、祭は窓辺から見える夕陽を眺め
ながら…そう言った…


「よもや、よもや~…祭殿は重症ですなぁ」

 と、朕は扇子をパッと開き…
祭に、心地よい風を送ってやった…


「おいらが、祭の事、まつり~、って
言っても反撃しないのは初めてだな…」

 と、弦は祭を煽るが反撃してこない…
反撃してきたのは…くぅだった…

 くぅは弦の尻を蹴飛ばしたのだった…


「くぅ…
俺の代わりに弦の尻を蹴飛ばしてくれて、
ありがとう…」

 と、見向きもしないで祭は、
くぅに礼を伝えた…


「痛ぇ~…何だよっ!?
まつりの奴、元気じゃん…くぅに頼まれて
来てやったのに…」

 と、弦は祭に文句を言ってやった…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ