テキストサイズ

恋慕

第3章 刻は昔時代…


【刻は昔時代…】

師範殿
「~で、あるからにして~…四つの領域…」

 と、師範は教壇に立ち…まだ、七つにも
満たない学童達に教えているのだが…

 この学童達は、
なかなか言う事を聞かない…


「ねぇ~…師範殿~…人間の領域なら、
おいら、分かるけど~…あと、
三つの領域は本当に存在するのかぁ~?」

 と、弦は師範殿に質問してくる…

師範殿
「ごほんっ…そ、それは、ですね…」

 と、上手く説明、出来ない師範殿…


「よもや、よもや~…
上手く説明出来ないとは…何足る失態じゃ」

 と、朕は手に持っていた扇子をパッと
開き口許を隠し笑みを浮かべている…


「まぁ…人間の領域以外は御伽噺の様なもの
…俺達が悪さをしない為に、
わざと大人達が考えたような話だ…」

 と、祭は木製の傀儡の修繕しながら…
師範殿に目も合わさずに答える…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ