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恋慕

第8章 別れの刻…


シャン
「あの…まつり…手紙にも書いたけど…
また、手紙を書いて送るよ…
だから、待っててね…」

 と、シャンは祭の手を握りしめ
笑顔で伝えた…


「うん、俺もシャンに手紙を書くよ…」

 祭も笑顔で伝えた…


「シャン…おいら達には書かないのかよ~」

 と、ふて腐れている振りをする弦…


「よもや、よもや~…
三月程は、あっという間じゃ…シャン殿…
我らは友じゃ…待っているぞよ?」

 と、朕は自分に言い聞かせている様に
シャンに伝えた…

 別れを惜しんでいる間に
船の出発の合図が港に響き渡る…

 シャン家は船に乗り…船が小さく見えて
なくなる前まで皆で手を振り続けた…

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