恋慕
第11章 シャンへの想い…
それから…シャンに久々に書いた手紙は…
無事に届いただろうか…
もしも、シャンが
自分達の事を忘れてたらどうしよう…
幼少期の頃に書いたきり…で…
いや、手紙が届かなくても…
日記みたいに書いてみた…
シャンに見せるの何か恥ずかしくて…
だけど、無意識に書いちゃったから…
どんな内容を書いたのか…忘れてしまった…
俺達…三人…いや、くぅを入れて四人で
居たから気が紛れたけど…
シャンは、一人で…心細かっただろう…
シャンの実物をこの目で確かめたい…
その想いが通じたのか…
くぅの声が祭の頭の中に入ってきた…
《まつり…シャンが…港に着いたよ…》
鼓動が一瞬で乱れた…
これでは、まだまだ…鍛練が足りないな…
そう想いながら…祭は港へと向かった…