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恋慕

第11章 シャンへの想い…


【シャンへの想い…】

 祭も、また十七歳になり…明日の
成人の儀式の準備で慌ただしくしていた…

 終戦後、初めての祝いの日…

久々に人々の笑顔を取り戻す日でもあった…

 朕は稽古に励んでいた…
扇子や剣の舞いに鍛練を怠らず…

 弦は弦楽器の鍛練を積み…
息抜きに春画を書いては師範殿に叱られ…

 朕と弦は同室で罰として連帯責任…

 使用していない書庫の掃除…ではなく…

 密室の書庫で情事を交わしては師範殿に
叱られていて…ふたりとも反省の余地なし…

 祭は、くぅとは同室で…くぅは…
精霊と契約し…いつ、また戦が起こるか…
分からないが色々な情報を共有している…

 くぅは通常は森に身を潜め…
祭が、くぅの名を呼べば、
 いつでも、すぐに
主である祭の元に来てくれる…
 忠実で意思を持つ傀儡となった…

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