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恋慕

第16章 夜明けと共に…


 祭とシャンは朕と弦が居るとは気付かずに
赤面していた…


「勝手に人の部屋に入ってくんなっ!!」


「ちゃんと声を掛けてから入ったけど…?」


「よもや、よもや~…我らに気付かぬとは
鍛練が足りぬな…」

シャン
「僕…結界を張ったんだけど…途中から…
意識失っちゃって…ごめんね…」

 と、シャンは祭に謝った…


「結界なんて意味ないよ~…入って来れない
だけで…隣から、ふたりの喘ぎと濡れる音、
熱気は駄々漏れ…あぁ…良いなぁ…おいら…
夕べは指一本、触れてもらえなくて…
ふたりの情事を聞いて身体が疼いちゃった」


「よもや、よもや~…自業自得じゃ…反省
しておるなら今夜、そなたを愛でてやろう」

 と、他愛ない会話をしながら…
成人の儀式の大広間へと向かった…

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