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恋慕

第18章 使われてない書庫…



「シャン…コイツを相手にするな…」

 と、祭はシャンの襟を整えて…
優しく頭を撫でて上げた…


「よもや、よもや~…弦よ…そなたは反省の
色なしか…我の気持ちを掻き乱すとは…
やはり暫くは、そなたには触れぬ…」

 と、朕は…
弦の行動と言動に機嫌を損ねてしまった…


「えぇ~…そんなぁ…おいら…
朕の事…愛してやまないのにぃ…」

 と、騒いでいたら…書架が揺れ…
書物が頭の上に落ちてきた…

 朕は、咄嗟に弦を庇い…
祭もシャンを自分の方へ引き寄せ…
何とか怪我をしないですんだ…


「朕…助けてくれて、ありがとう……
おいらに触れないんじゃなかったの?」

 弦は、朕の頬に軽く口付けをした…


「よもや、よもや~…
全く…そなたは危なっかしい…」

 朕は、何だか嬉しそう…

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