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ぼくはキミを追い払えない 〜エクソシズム†ロストコロニー

第5章 ドクター・マックスの黒いウワサ


暗闇を思わせる漆黒の宇宙

そしてコロニーの外壁は巨大な鉄のかたまり

そんな日常見慣れている筈の外壁修理のはずの任務


だがニックの目の前には外壁の構造物の陰からヌッと現れた巨大な姿


20メートルほどの巨大な魚の形状

リックドムを横たわらせた大きさとさほど変わらない


「う、うそ……だろ……???」


ニックの指はトリガーに引っ掛けてはいるもののあまりの予想外の衝撃に震えていた

旧ジオンのモビルスーツが出てきたら素早く反応してマシンガンを撃ち込めていただろう



どうしたら良いのか?

脳がフリーズしてしまう



ニックのリックドムがサメの接近に対処できず突撃されようとしていたとき


背後からマシンガンの弾幕の音が響いてきた!



マーティだ


「ニック!下がれ!!」



ニックのリックドムが後退するのと入れ替わるように後ろのマーティ機が前に飛び出てきた


「マーティ!助かった」


「俺が前に出る、援護してくれ!」


冷静なマーティは目の前の敵が異様な姿であっても臆せず、マニュアル通りの攻撃を仕掛けていく


「くそッッ!」


冷静な同僚と違って自分は一瞬パニクってしまった、とニックは反省するしかなかった


ドガがガガガッッッッ!!!!



2機のマシンガンが火を噴く


宇宙空間に浮かぶソイツはまるでそこが深海でもあるかのようにゆったりと泳ぐように尾ひれを振っていたがマシンガンの攻撃に対し瞬時に反転してみせた
その動きはまさしく魚の動きだった


ニックの心臓はバクバクと鼓動を早めていく


1年戦争の戦場でもここまで心臓は早くなかった


新兵だったあの頃もかなり緊張して出撃していたがそれでも今よりも冷静だったはずだ


今、ニックの心臓はオーバーヒートでもしそうなくらい鼓動が早い


ニックはハッとする


呼吸をするのを忘れていた!?


必死でコックピット内の酸素を肺に取り込む


「くそう、何なんだよ一体!?」


モニターには前方を先導するマーティの機体の背後が映る


マーティ機の腕が天を指差す


「上から行け?よし、わかった!」


ニックはバーニアを軽く吹かしビルのようにデカい構造物を飛び越える


上からの眺めはまるで都会のビル群を見下ろしているかのようだ

昔のスパイダーマンの映画を思い出した


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