
ぼくはキミを追い払えない 〜エクソシズム†ロストコロニー
第5章 ドクター・マックスの黒いウワサ
ディスプレイに丸いポイントを知らせる
ターゲットを自動捕捉する
赤い円の上にはアンノウン〈未確認〉の表示
サメだ
大きな構造物の陰に隠れている
「丸見えだぜ!」
ニックがジェスチャーで指を指す
それを確認したマーティは下から構造物の陰に躍り出て自動照準も合わさないままマシンガンを撃ちまくった
当たりはしないかもしれないが陽動にはちょうどいい
マシンガンが撃ち止んだ事を理解したかのようにサメが飛び出してきた!
マーティは弾薬パックを交換しようと陰に隠れる
サメは目標の姿を見失い動きを止めた
その瞬間上からニックが攻撃しながら降下する
サメの真上だ
「逃がさねぇぇぇぇッッ!!!!」
ガガガがガガガガガガッッッッ!!!!
マシンガンの雨がサメの身体に次々と命中していく
ニックのリックドムは外壁の床に着地すると反転してひらりと反撃を回避しつつ素早くジャンプする
背中のバーニアを軽く吹かせてもう一度正面に敵の姿を捉え、追撃を加えようとした
「あ?」
そのときニックは気がついた
あれほどのマシンガンの銃撃を受けたにもかかわらずサメの体表は無傷だったのだ
いや確かに命中していた
それも何百発も?
一瞬サメの体表が波打ったように見えた
まるで極北のオーロラのように
グラデーションの輝きを見せていく
「なんだ???」
ニックは訳が分からずすくさまマシンガンの残弾を叩き込んで再び上空の大きな構造物の上に退避する
入れ替わるように床の陰に隠れていたマーティのリックドムが数発の手榴弾を投げ込む
ドウン、ドウン!と数発の爆発が起こる
このあたりはコロニーのミラー部から離れているので小さな衝撃にはビクともしないだろう
宇宙空間では爆発の衝撃波は直接届かない
代わりに床から爆発の衝撃が伝わってくる
上から監視していたニックは敵が無傷であることに気がついた
「マーティ、効いてねぇ!?」
「わかってる、続けて徹甲弾を投げてやる!アンタの手持ちのモノも食らわせてやれ!
一旦ここから離れよう」
2機は上下から次々と爆弾を投げつけてやった
そして確認もせずその現場から離脱した……

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