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第7章 人間もよう

僕は、前屈みになりなからホウキで同じ場所を掃く沙耶香の襟元から見える胸を眺めていた。

すると沙耶香は、

「谷川さん!私、先生に話そうかな?谷川さんは、本当はスラッとしたイケメンだって…。」

僕は、

「え?」

と聞き直すと、沙耶香は、ホウキで掃くのを止めてすっと体を起こした。僕は、慌てて胸を見ていた視線を外らせた。

沙耶香は笑顔で、

「谷川さん良い人だから、先生も許してくれると思う!良いかな?」

と言った。僕は、

「僕は良いけど、大丈夫かな?男と話しもしちゃいけないって言われてるんでしょ?」

と言うと、沙耶香は、

「大丈夫よ…。今日、先生に会いに行く日だからちょっと話してみる!」

と言って、それまでと違って、早いスピードで、僕の部屋の前から101号室の方へ掃いて行った。

僕は、その後ろ姿を、特にお尻を見てしまっていた。

この人の体型は、男をエッチな気持ちにさせる体型だと思う。身長は小さめだが全体的に丸みと程よいふくよかさがあり、この顔と雰囲気、体のどの部分を見てもエッチな気分にさせる。

子供の頃から、おそらくその雰囲気は変わらなかったのだろう。だから、おじいさんも性的な虐待をし、中学生の頃の悪い仲間達も、沙耶香とやりたくて仲間に引き入れたに違いないと思った。この体を見ると、おそらく男なら誰でもやりたくなるのだ。若い男から年寄りまで…。理性が働かない男の犠牲になって来たんだと思う。時には自分もそれを望んで…。

僕は、

「何時ころ先生の所に行くの?」

と聞くと、沙耶香は振り返って掃除をやめ僕に近付くと、

「今日は4時くらいに出ていくつもり!」

と言った。

僕は、

「そう!」

と言うと、沙耶香は、

「うん!掃除終わり!」

と言って、笑顔を見せ、ホウキを片付けると

「それじゃー、またね!」

と言って、部屋に入って行った。



 
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