不倫白書Ⅱ
第1章 禁断の快感
4
完全にわたしは変わったみたいだ…
いや、進化したのかもしれない…
そして次の日の土曜日。
わたしは本当はパートはお休みなのだが、夫に…
『急に今日のシフトの人がお休みになっちゃって、代わりに頼まれちゃったの…』
と、嘘をつき…
一人で渋谷の街へと出掛けたのだ。
それは夫に対しての初めてに近い嘘であり…
これはある意味、進化かもしれない。
そしてこの時のわたしは…
ソワソワと激しく胸が高鳴り、昂ぶり…
そしてザワザワと心が騒めき、揺れ動いてしまい…
とても出掛けずにはいられなかったのでもある。
それによほどの事が無ければ、土日の休日の夫は…
一人でパチンコか競馬に出掛けてしまうから、わたしの事等どうでも良いのだと思われた。
そして案の定…
『ふぅん、そうなんだぁ、大変だなぁ…』
と、まるで他人事の様に呟きながら、パチンコか競馬に出掛けたようであったのだ。
だからわたしの心には罪悪感などは一切湧かず、逆に、目一杯のお洒落をし、化粧をし…
一人、渋谷へと出掛けたのである。
なぜ渋谷なのか?…
それは別に取り立てて理由は無いのだが…
しいていえば、リョウくんと出逢って、抱かれたのが渋谷だったから。
いつもパート帰りに寄る映画館が渋谷だったから…
いや、違う…
もしかしたら…
もしかしたら…
偶然に渋谷で彼に…
バッタリと出逢えるかもしれない…
そう、心が囁いてきたからである。
もしかしたらと…
でも、自分から彼を、リョウくんを…
誘う勇気は無かったのだ。
そんな一度抱かれたからって…
たった一度寝たからって…
それにこんな一回りも歳上のオバさんの事なんて…
もうイヤに…
飽きれて、呆れて、しまっているかもしれないし…
つまりは…
断わられるのが…
ラインを無視されるのが…
もしかしたら電話に出てくれないかもしれない事が…
怖いから…
完全にわたしは変わったみたいだ…
いや、進化したのかもしれない…
そして次の日の土曜日。
わたしは本当はパートはお休みなのだが、夫に…
『急に今日のシフトの人がお休みになっちゃって、代わりに頼まれちゃったの…』
と、嘘をつき…
一人で渋谷の街へと出掛けたのだ。
それは夫に対しての初めてに近い嘘であり…
これはある意味、進化かもしれない。
そしてこの時のわたしは…
ソワソワと激しく胸が高鳴り、昂ぶり…
そしてザワザワと心が騒めき、揺れ動いてしまい…
とても出掛けずにはいられなかったのでもある。
それによほどの事が無ければ、土日の休日の夫は…
一人でパチンコか競馬に出掛けてしまうから、わたしの事等どうでも良いのだと思われた。
そして案の定…
『ふぅん、そうなんだぁ、大変だなぁ…』
と、まるで他人事の様に呟きながら、パチンコか競馬に出掛けたようであったのだ。
だからわたしの心には罪悪感などは一切湧かず、逆に、目一杯のお洒落をし、化粧をし…
一人、渋谷へと出掛けたのである。
なぜ渋谷なのか?…
それは別に取り立てて理由は無いのだが…
しいていえば、リョウくんと出逢って、抱かれたのが渋谷だったから。
いつもパート帰りに寄る映画館が渋谷だったから…
いや、違う…
もしかしたら…
もしかしたら…
偶然に渋谷で彼に…
バッタリと出逢えるかもしれない…
そう、心が囁いてきたからである。
もしかしたらと…
でも、自分から彼を、リョウくんを…
誘う勇気は無かったのだ。
そんな一度抱かれたからって…
たった一度寝たからって…
それにこんな一回りも歳上のオバさんの事なんて…
もうイヤに…
飽きれて、呆れて、しまっているかもしれないし…
つまりは…
断わられるのが…
ラインを無視されるのが…
もしかしたら電話に出てくれないかもしれない事が…
怖いから…