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私の名前は、桜井　奈々（さくらい　なな）

今日は仕事が予定よりも早く終わり、出張から帰るところだ。

私には同棲中の彼がいる。
彼は、関口　亮（せきぐち　りょう）同じ営業部の一つ後輩。
どこか可愛く少年のような彼に惹かれたのだ。
告白されて、すぐに同棲することになりそろそろ一年だ。
職場でも私達の関係を知る者も多い。

「一日早く帰れることを亮は知らないから、驚かせよう！」

夕食のお弁当にと亮の好きなハンバーグ弁当を買って家に向かった。
マンションに着いてドアの前に立つ。
そして呼び鈴を数回押してみたが、何も応答がない。

「…亮はまだ帰っていなにのかな？」

鞄から鍵を取り出して、ドアのカギ穴に差し込む。
カチャリと音がしてドアの鍵が開いた。

玄関のドアをいつものように開けると、玄関には見慣れた亮の革靴と、見たこともない女性のハイヒールが置かれている。

「あれ？お客様なのかな？」