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一夜限りでは終わりたくない

第2章 曖昧な関係


私は無意識に自分の胸に触れていた。
すでに固くなった胸の突先を指でなぞると肌が粟立つような快感に襲われた。

昼間に牧野から中途半端に体を熱くされたこともあり、不完全燃焼だった体は敏感に反応する。
私は静かに下腹部へ手を伸ばして、下着の中に手を入れてしまった。
そして脚の間に指を伸ばすと、そこはすでに熱く湿っている。
熱に誘われるように指を這わすと、そこにはぬるぬるとした蜜がすでに溢れていた。
指を少し動かすだけで、水音がクチュッと静かな部屋に響くようだ。
さらに指は奥を探り、固くプクッと膨れた蕾の頭を撫でると、その刺激で私の中からさらに蜜がトロっと流れ出るのを感じた。

声が出ないように気を付けていたが、思わず小声が漏れてしまう。

「…うっ…ああっ…ああっ…」

蜜の溢れ出る口へ指を入れてみる。
そこは熱く周りの壁は指に張り付いてくるようだったが、自分の指では届かない深い部分にもどかしさも感じてしまう。

その時、無意識ではあったがとんでもないことを口走ってしまった。

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