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晴れのち曇り時々ねずみ

第5章 2024年9月

お待たせ、続き。


「夜分遅くすみません」


ドアを開けると、男性はそう言った。
私は何かあったら応戦しようと、旦那の後ろに隠れながら話を聞いていた。


聞こえてきたのは、封印がどうのこうのという、まさかの厨二病的な話。


封印が……解かれた!?


なに?
一体なんの話をしてるの!?
まさか頭イカれちゃった系!?


そして話は終わり、旦那は玄関のドアを閉めた。


「なんて言ってたん?」


話を聞いてるようで聞いてなかった私は旦那の説明を待った。


「……というわけで、俺は寝る」

「ちょ! 説明して!」

「だから〜、車がいたずらされたんだって」

「は? いたずら!? どこを!?」

「気になるなら見てこやぁ」


旦那は寝てしまった。
しかし気になる私はいてもたってもいられず、懐中電灯を持って一人駐車場へと向かった。



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