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晴れのち曇り時々ねずみ

第7章 2024年11月

私、きっとその人気者さんと仲良くなりたかったんだと思う。
そして勘違いをしていた。


その人がさ、すごい話しかけてくれる時があったの。
気さくに笑顔で、たわいもない話をさ。
だからがんばって自分からも話題振ってみよう!って思って、「◯◯さんって、趣味あるんですか?」と聞いたら「ない」って言われて会話終了した。


質問が悪かったかなと思って、再度トライしようかと思ったけど、なかなか言えなくて……。


でも他の売り場の人が通ったり、応援の人が来ると、めっちゃ仲良さそうに話してて、いいなあって思った。


それで気づいたの。
彼女は、自分の休みが欲しい時だけ私に優しくするって。


だから私、勘違いしてたの。



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