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──拝啓、支配様

第1章 1

 大したことでないと考えていた事もあって、額に汗が一筋流れた。

 いや、大した事ではないのかもしれない。
 世間としては大した事件ではない。

 人が沢山死んだ訳でもない。しかし、屋上から転落死って……。

 自殺、ではないのか?

 事故? そんな訳がない。

 そもそも屋上なんて……。

 どうやって……。

 思考が定まらない中、画面に指を走らせ、ニュース記事を読み進める。

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