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──拝啓、支配様

第4章 4

腰が一瞬止まった。「そうか」と、少しばかり嘲笑うような色を含んだ声がして、ぎゅ。と首を絞める手が両の手となり、ぎちぎちと空気を減らしながら腰が打ち付けられる。

「良かったなぁ、宮本。楽しいだろう」
「楽し……楽しいです。も、これで……退屈することは……っ」
「さて……それはどうだか」
「ぉお」

「人間、刺激には慣れるからな。殺しにも薬物にもセックスにも慣れたら、虚しさと退屈しか残らない」

「あ、ああ、ぁあ!あ!」

「まぁ、それまでお前が生きているかも、分からないが……さぁ、出してやるから漏らすなよ」

「くっ、ぉお……ぉ、ぉお」

腰が最奥へと打ち付けられ、どくどくと熱い液体が吐き出される。

酸欠と激しい快楽の中、再び意識を手放しそうになるところで、身体が絡め取られ、唇を重ねられた。

「改めて……歓迎しよう宮本愛次。
これでお前も俺の物だ」

沈んでいく意識の中、響いた声は。

満足そうだが、少し退屈そうな色を帯びていた。
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