はなことば
第2章 Margaret《幼なじみ》
キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムが校内に響く_
高校3年生なり高校生活も残りわずか
思い残すことはあと何個あるのだろうか
.
放課後_
茅南「傘忘れた……」
ポツポツ降り始めた雨は
帰る頃にはザーザーとどしゃ降りになった
柊「茅南?」
茅南「柊!」
柊「空見上げて何してんの」
茅南「んー、、傘忘れちゃって」
柊「アホ」
柊は小中高と同じの幼なじみで
しかも同じアパートの隣通しに住んでいる
茅南「傘いーれて」
柊「やだよ」
茅南「いいじゃん!隣に住んでんだから」
柊「だって俺も思ってないもん」
茅南「はー?笑」
柊「走って帰るぞ」
彼はそう言うと私の手を取って走り出した
.
茅南「ハァハァ……」
柊「やべ、めっちゃ濡れた」
茅南「ほんと、ビチョビチョ( ・́∀・̀)」
柊「ちゃんと拭けよ?」
茅南「うん、じゃぁね……ってあれ?」
柊「どうした?」
家のドアの前であるものがないことに気がついた
茅南「鍵が……ない…」
柊「何やってんだよ」
茅南「学校かな…」
柊「ったく…茅南のお母さん帰るまでうちいたら?」
茅南「いいの?」
柊「そんなびしょ濡れで放置できねーよ」
茅南「じゃぁお言葉に甘えて…」