はなことば
第3章 Gyssum grass《社長》
河野「青島さん、」
葉月「河野さん?、どうしたんです?」
河野「ちょっといいかしら」
廊下に呼ばれついて行くと
スマホの画面を見せられた
"ちょっと休憩してくる "
河野「夏目社長、どこいったか知らない?」
葉月「私……連絡は取らないので」
河野「思い当たるとこない?
私これから会議で、探せないの。
お願い、16時までに連れ戻してきて」
葉月「私がですか」
河野「社長、あなたの名前ばかり出すのよ。
お願い、、課長には私から話しとくから」
葉月「わかりました」
連絡を取り合ったことは
ほとんどないが
社長のことなら知っている自信があった
備品倉庫…はいない
5階の会議……もいない
屋上……でもないか
葉月「会社外かな……だとすると」
.
カランカラン(扉を開ける音)
会社から徒歩10分
あんぱんが美味しい喫茶店
葉月「いた…」
凛太郎「あ、……」
葉月「見つけました」
凛太郎「なんで青島……あっ、河野だろ」
葉月「会議あるんですよね、戻りますよ」
凛太郎「まだ時間あるし、、青島も食べる?」
そう言って食べかけのあんぱんを差し出してきた
葉月「社長、好きですよね。あんぱん。」
凛太郎「疲れた時は、ココのあんぱんとブラックコーヒーが1番だからね。ほら、青島も座って」
腕を捕まれ、社長の向かいに座った
凛太郎「てか、何でここが分かった?」
葉月「最初、会社内にいると思って備品倉庫とか屋上とか5階会議室とか…行ってみたんですけど」
凛太郎「うわ!そこ全部俺のサボり場所!」
葉月「社長がサボってたらダメじゃないですか」
凛太郎「俺の事、よく知ってるよね青島は」
葉月「知ってますよ、せっかちなとこがあって
エレベーターのボタンいっぱい押すとことか…
お腹空くと机を指でトントンするとことか…
暖色よりも寒色が好きなとことか(^^)」
凛太郎「めっちゃ知ってるな( ・́∀・̀)
なんでそんな知ってんのꉂꉂ(ˊᗜˋ)」
葉月「それはだって、す、」
凛太郎「す?」