テキストサイズ

はなことば

第1章 Sunflower《先輩》




15分後_


コンコンコン(扉を叩く音)

渚「はい?」


夏樹「入るよ?」


水を持って先輩が来てくれた

渚「わざわざすいません」

夏樹「具合は?」

渚「もう大丈夫です(^^)
寝てたらスッキリしました!」

夏樹「よかった」


ソファで寝ていた私は
起き上がると横に先輩が座った



夏樹「……喘ぎ声止まった?笑」

ふざけたように私に問いかけると
ニヤッとしとして 「冗談だよ」っと付け加えた


渚「もう!……」

夏樹「( ´∀`)ハハハ ごめんごめん(笑)」

渚「……///」


少し話の間が空くと先輩は口を開いた

夏樹「俺だったんだよね」

渚「……何がですか?」

夏樹「俺が誘ってほしいって雅人にお願いした」

渚「あ……莉々ですか?」

夏樹「ううん、」

渚「え?…」

夏樹「渚」

渚「……私 ?」

夏樹「学食で2人見かけて、
かわいいって小声で言ったら雅人が誘ってくれて」

渚「可愛くないです別に……」


恥ずかしさを隠すようにして
思わず手元を動かした

ペットボトルのキャップをしめようとすると
手が滑り、キャップがソファの下に入ってしまった

渚「あっ!」
夏樹「っ!」


かがむタイミングが重なり、
思わず顔の距離が近くなった


渚「……ッ、すいません」
夏樹「……おう」


気まづくなり、沈黙になる

すると



「…ンン…ッッ…ダメ…ッッ」


また声が聞こえてきた



渚「……っ、、」

夏樹「また……始まった?」

渚「みたい……」

夏樹「どんだけだよ…」



渚「なんか……気まづいですね。
友達の……聞いちゃうのは」

夏樹「じゃぁ…」

渚「ん?」


先輩はそういうと
両手で私の耳を覆った

渚「……え?」

夏樹「聞こえないようにしてあげてる」

渚「……フフ(^^) じゃぁ私も」

そういって先輩の耳を塞いだ
すると先輩も優しく笑みを浮かべた


正面で見つめ合うと
私の鼓動が早くなっているのがわかった

先輩の手が耳の位置から
少しだけ頬に移動した

その緊張感に動揺が隠せない私は目を泳がせる


夏樹「……よけて?」


.

ストーリーメニュー

TOPTOPへ