ヤリチン野郎と一途くん
第10章 満員電車
蘇芳
「あっ、驚かせてごめんね…
ヘッドフォンしていて…自分の声の音量が
分からなくて…俺の声…大きかったよね…」
蘇芳はヘッドフォンを外してから
その子に伝えた…
「い、いえ…」
(ど、どうしょう…
いかにも不良っぽい人に声をかけられちゃた)
と、その子は小さな声で…
それだけを伝えたら顔を赤らめ俯いて…
そのまま無言状態…
蘇芳
(えぇ!!それだけぇ!?)
と、蘇芳は心の中で叫んだ…
蘇芳は質問を変えて…
蘇芳
「ねぇ…君…降臨高校まで行くの?
だったら少し早いかもしれないけど
この電車の時間に乗ってた方が良いかもよ?
次は1時間後だよ?この辺、田舎だし…
電車の本数少ないよ?
俺も降臨高校なんだけど…一緒に行く?」