ヤリチン野郎と一途くん
第10章 満員電車
もちろん…内容は…
《蘇芳くん…放課後…待ってるね…》
《今、何処にいるの?》
《約束したよね…?》《無視しないで…》
《ねぇ…もう我慢できないよぉ…》
と、留守電とLIKEに入っていた…
蘇芳
(はぁ~…学校…行きたくねぇ…)
と、ため息をつき…今度は蘇芳が俯き…
自分の胸元にピッタリと、
くっついている、その子と目があった…
その子の眼鏡の奥には…綺麗な瞳…
今にも泣きそうな顔で蘇芳を見詰めていた
その瞬間…ちょうどカーブに差しかかり
車内がグラッとして…体勢も傾き…
更に密着状態に、なってしまった…
その子は…蘇芳に、
かなり密着しまった事を申し訳ないと思い…