ヤリチン野郎と一途くん
第10章 満員電車
(おじいちゃんに怒られちゃう~…
今度は転校では済まされない…
退学だって有り得る!!どうすればぁ…)
と、思い上を見上げると…蘇芳の顔が…
(…あれ…?この人…良い匂い…クンクン…
ホワイトムスクの香り…かな…?
キツくもなく…程よい香り…確か…
ムスクの香りはフェロモンで…雄の香りで…
そして…
チュッパチャプスのチェリーの香りと…)
前方には天国…後方には地獄…
その状況に
その子の脳内は…クラクラしてしまい…
一方…蘇芳の方は、それに気付かず…
既にヘッドフォンを耳に当ており…
スマホを操作して苦虫を噛み潰したような…
蘇芳
(くっそぉ!!2日振りにスマホを見たら…
着信履歴にLINE…が大量に…
あぁ…どうしよう…)