ヤリチン野郎と一途くん
第11章 バスの中
蘇芳
「アッハッハ…からかって、ごめんね…
でも大丈夫だよ?
周りを見てごらん?誰も聞いてないよ?」
と、蘇芳は瑠璃に、そう言うと…
瑠璃は周りを見渡した…
読書をしたり、スマホを弄ってたり
イヤホンで音楽を聴いたり眠っていたり…
みんな自分の世界に入っていた…
その光景を見て急に恥ずかしくなった…
まさか…
自分だけが、それに反応してしまって…
蘇芳
「はい、はい…あんまり…その…
俺ばかり見ないで…?恥ずかしいから…
瑠璃は窓の外を眺めときな…
俺も自分の世界に入るから…
何かあったら俺を見詰めてね?」
と、蘇芳は
瑠璃の頭を両手で掴み180度回した…
蘇芳は、またチュッパチャプスを咥え
ベッドフォンを耳に当てて…自分の世界に…
瑠璃は今まで気付かなかったが…
音楽の歌詞が、ハッキリと聞こえた…
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