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悪役令嬢は次期公爵のあま〜い♡溺愛をうける。

第3章 **03


これは貴族同士の攻略結婚、家との繋がりが第一であり、ここに私達の意思は関係ないのに、クラウィス様はこうもベアトリーチェを大切にしているのが痛い程よくわかる。

何でベアトリーチェはクラウィス様と距離を取っていたんだろうか、逆にそれが不思議に思えた。

もしかして、ツンデレだったとか?
だから照れくさくてツンな態度をとっていたとか?
私も悪役令嬢のベアトリーチェについては詳細な事は知らないしなぁ···。ゲーム無いでも大雑把に処刑されましたとか、島流しの刑にならりましたとかのただの単純なエンドしか無かったし。

「それで、リーチェの答えはどうなんだい?」

いけないいけない。
今は返答をしなければ。

「承知致しました。お受け致します」





と、お返事したのがつい3日前。
私の部屋には所狭しと、トルソーに仮縫い状態のドレスと上等な布、レース等がテーブルに広げられ、大々的に花嫁衣裳のドレス選び大会が開催されていた。

その中心にはクラウィス様がやたら楽しそうにデザイン画や生地に目を通していた。

「さぁ、ドレスの生地は···レースは···うーん、そうだなぁ、リーチェには···」

私の屋敷に、公爵家お抱えの王宮御用達のテーラーがこの伯爵家にいると言う事態が発生した。

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