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悪役令嬢は次期公爵のあま〜い♡溺愛をうける。

第3章 **03


メイド達も用意された箱を片っ端から開いて行き、靴やローブ、ネックレスにイヤリング等、並べて行く。

目の前に広がる光景に、軽く目眩さえ覚えそうだ。

ただ、この光景は···あれだ。
成人式の振袖選び···。

「リーチェ、おいで」

私の着る衣裳だと言うのに、実感が全くわかずに目の前で繰り広げられる光景を見ているだけだったのだが、クラウィス様に手招きされて近づいた。

「これなんかどうだい?リーチェに似合いそうだ」

デザイン画の一枚を私に渡すクラウィス様。
そこには、エンパイアドレスが描かれており、何処かの月のお姫様が来ていた様なデザインを思わせるデザインが描かれていた。

白いヴェールには白い薔薇の花冠から細かい刺繍の施された半透明なレース。

エンパイアドレスは、胸元は白いリボンで背中には蝶々結びから長く襞をうつレース。

胸下からはたっぷりと純白の布を使ったふんわりとしたドレス。

「·····綺麗」

私は呟いた後で、クラウィス様を見上げた。

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