無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「はぁ…っ、はぁ…っ、はぁ…っ」


電車を降りて家までの道を、ノンストップで爆走する。

手に持っているスマホには、インストールしているアプリからの通知が表示。


“新着♡お誘いが１件あります！”





ボロいアパートに着いて玄関のドアを閉めると、しっかり鍵をかけながらバッグをそこら辺に放り投げた。

そして通知をタップすると、スマホ画面にはアプリの名前が表示される。


“ sexiii ”


「お願いっ、まだ間に合いますように……！」


スマホを握りしめたままソファにうつ伏せると、ロード完了したスマホ画面からまばゆい光が瞬き、クラッと意識を飛ばせた。


そうして、その意識はスマホの、更にアプリの中の―――……





「いらっしゃい、アズちゃん」


「来たよーひかるん！」