心の揺らぎと格闘中 第5弾
第3章 救護室
「捻挫を甘く見てはダメですよ…ほら…早く
横になって…足首を少し高く上げますね」
レッドは樹莉に優しく、そう言うと…
足首を枕に乗せタオルケットをかけてあげた
「あ、あの…そこまでしなくても…」
樹莉は申し訳なく…そう言ったのだが…
「女性は身体を冷やしては駄目です…
ただでさえ足首を冷やしてますから…」
続けて、レッドは…
「一応、応急処置をしただけですから…
女性医療スタッフを呼んで来ます…
それまで安静に待っていて下さいね…」
レッドは、そう言うと…
踵を返し…救護室から出て行こうとすると…
「あ、あの…ちょっと、待ってください…」
樹莉の不安そうな声で引き留められ…
「どうかしましたか…?」
レッドは冷静を装い、そう言うと…