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子供(オトリ捜査スピンオフ)

第2章 翔という私の子

翔は、幼稚園に行くようになると、私に甘えなくなった。他の子供が、幼稚園にお母さんが迎えに来ると喜んで抱きつくのに対して、翔には、そういう行動が見られなかった。

私は幼稚園に迎えに行ったとき、一度翔に聞いたことがある。

「翔ちゃんは、お母さんが好きじゃないの?ほら、みんなお母さんに抱きついてる…。」

と。すると翔は、

「お母さんに抱きつくのはカッコ悪いよ!」

と言った。まだ、3歳の子供がである。

私は、この時から翔が普通の子とは違う気がしていた。
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