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ザ・レイプ 犯された婦人警官

第1章 レイプされた婦人警官

「そうですよ。婦警なんて、見た目は良いけど、実際は役立たずじゃないですか。武器が笑顔と色気なんて、警察には不必要です」

 トイレから出て来た20代前半の山下巡査が、智子の腰の括れた腰とプリッと張った下半身を見つめながら言った。

「だよな。いざって時は、男が守ってやらなきゃいけないし」

 佐藤巡査が相槌を打ちながら立ち上がると、伊藤婦警の尻をタッチして便所へと向かう。

 「いやっ」 

 交番の中に、婦警の小さな悲鳴が響く。しかし、男社会の警察の中にあっては、卑猥な言動があっても黙って耐えるしか無い。反論したところで、状況は変わらないことを、この2年と3か月で学んでいた。

 階段をドカドカと降りてくる音がする。壁に隠れた処から出て来たのは、小林巡査だ。高校時代とは違って屈強な体躯をしている

「おはようございます」

 智子は、微笑んで挨拶をする。小林は軽く頷いた。

「おはよう。今日もパトロールの相棒、頼むな」

 この会話は、2人のルーティンのようになっていた。

「おい、小林。今日も、智子ちゃんの面倒を見てやれよ」

 岡村の言葉に、小林は苦笑する。

「伊藤さんなら大丈夫ですよ。1か月だって、犯人を逮捕したじゃないですか?。街の皆からも慕われてるし、私なんかより立派な警察官ですよ」

 その言葉に、智子は少し顔を赤らめた。でも、他の男性警官たちの表情は変わらない。

「どうせお前が、智子ちゃんに手錠をかけさせたんだろ?。まぁ、気をつけろよ」

 その言葉を最後に、二人は交番を出た。七月の朝の日差しが、まだ柔らかい。

「所長たちの話、気にするな」

 智子と並んで歩きながら

、小林が言う。

「私、気にしてませんから」

 智子は笑顔で答えたが、その笑顔が作り物だということは、小林にも分かっていた。

「心配するな、お前のことは俺が守る」 

 その言葉を聞いた智子の頬は、林檎の皮のように真っ赤になった。

 午前中のパトロールは、いつもと変わらない日常だった。職務質問、交通安全指導、迷子の保護、高齢者宅の見回り、道案内。小林と二人で回る街並みは、確かな安心感があった。
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