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兄妹は他人のはじまり

第1章 同居

7月上旬の日曜日、その日がやって来た。

引っ越し業者が、10時頃到着し、荷物を2階に運ぶ。思ったより荷物は少なく、あっという間に作業は終わり、引っ越し業者は帰って行った。

それから遅れて14時頃家のチャイムが鳴り、玄関で

「こんにちは〜!帰ったよ〜!」

と声が聞こえる。久しぶりに聞いた妹の声だ。昔のシャープな感じではなく、柔らかい口調に感じる。

僕は緊張し、そのまま部屋でテレビを見ていた。

両親が出迎え、玄関でしばらく会話しているようだったが、そのまま3人で2階へ上がり、荷物を確認しに行ったようだ。

そして、しばらくすると僕の部屋の前で、

「お兄ちゃん!帰ったよ!開けていい?」

という声がした。僕は、緊張を隠し、

「あー、帰ったの?良いよ!」

と、わざとゆっくりと答えた。

妹は、ドアを開けて

「お兄ちゃん!久しぶり!元気だった?」

と聞いた。僕は、妹の姿を見てビックリした。

高校時代の妹は、バレー部に所属し、細身で背が高く、髪は肩くらいの長さで、眼鏡をかけていた。頭は良いしスポーツも出来たのに、見た目地味な印象があった。

しかし、今は、以前より少しふっくらとし、ショートボブの髪型に、派手な印象の顔。眼鏡をかけておらずそれに話し方も柔らかい。見た目から、気の強さを感じさせない可愛い女になっていた。

僕は、

「おう!久しぶり!元気だった?」

と若干視線を反らして、話すのがやっとだった…。

妹は、

「うん!そのうちまた出ていくかもしれないけれど、暫くはここに住むつもりだからよろしくね!」

と言った。


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