
Lovers Game 〜光と影〜
第8章 毒して・・・毒されて
『今日俺の部屋に来い・・・そ、事務所の方』
廉を呼び出し?
アイツが俺に素直に従うのかって?
『イヤなら俺が行くけど♪?』
選択権ナシにすんだよ(笑)
アイツんち弟いるからな
ヘタなこと出来ねぇだろ?
♪♪~~…
インターホンの音に俺は画面も見ずに
さっさとオートロックを解除した
『おぅ、入れ~』
トコトコトコ・・・
ひょこっとリビングに顔出した廉は
『なんの用~?』
諦め半分、渋々って感じの顔でやってきた
『まぁ座れや』
『・・・うん。・・・あのさ
キッチン、、、借りてもいい?』
はて?
『おぅ・・』
ほぼ未使用で埃かぶってるその方向を指差す
なんか廉のヤツ・・買い物してきました風な荷物
手に提げてるしよ
あーーー?なんか・・・お前、そういう路線行った?
ま、いいか・・・ちとめんどくせぇが
好きに・・・
させとけ・・・ば
って?
シュンシュンシュン・・・・ピ~・・・
コポポポポ・・・・
『???』
~~~ピピピッ・・・ピピピッ
ええと・・・廉・・・お前?
『ナニしてやがる??(笑)』
『ズズズッ・・・ハフハフ・・・
だって急に呼び出すから・・・。
?~あんたも食べる?はい・・・』
廉がカップ麵すすりながら、もう一つを俺に差し出す
ズルッ・・・ドテッ・・・
『お前なぁ・・・』
俺、本気の不意打ちで
ソファから滑り落ちたの初めてだぜ
手料理でも作って、、通い妻ごっこでもおっ始めるのかと思って勝手に焦ったじゃねか・・・クソが
『腹減ってたなら言えよ…ついでに外に食いに行けば良かっただろうが』
『ズズズッ・・・ちょっとお腹に入れたかっただけ
それに、あんたと出かけるとなにかしら変なアクシデントに見舞われるから~』
『ああそうかい・・(笑)』
『早くしないと伸びるよ~?
たまに食べると美味しくない?♪』
不意に言う一言と・・・一瞬の子供っぽい笑顔が
なんか俺のどこかを叩いた気がした
『・・・そだな♪』
俺はずり落ちた床でそのままあぐらかいて
廉と並んでカップ麵すすった
