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Lovers Game 〜光と影〜

第9章 悪魔の心

RRRRR・・・


ヴーーー…ヴーー…



仕事の移動中
煌牙…龍牙・・・珍しく太牙…

代わる代わる

やたらと電話が鳴りっぱなし



あんだ?
アイツらに…俺のスケジュールは常に渡ってる



今電話出れないのわかってるハズなんだが・・?





RRRRR


仕事が一区切りついた所で車に戻るが


…鳴りっぱなしの電話


プッ…


俺はハンドル切りながらイヤホン突っ込んで
少々苛立ちながら煌牙からの電話にようやく出た




『どうした?』




〃『ぁ、ごめん…今日無理なのわかってるんだけど』〃



『わかってんならなんとかしろよ…』



〃『蓮さ…率直に聞くけど』〃


あぁ、ノイズが入る…煌牙の声がちょくちょく途切れて余計に苛立つ




『おぅ、率直・手短に言ってくれ?忙しいからよ』



珍しい事もあるもんだ
殆どの仕事なんか任せておいても…むしろ任せてる方が事が上手く行くのがこの部下達だ


〃『蓮… … 最近、廉ちゃんに会った?』〃




『・・・』



は・・・??




この仕事のクソ忙しい日に、揃いも揃って
よりによって鬼電かけて来たと思えば
オンナの話だと?


俺だってお前らのプライベートになんざ
極力関わらないようにしてるだろうが


廉のこと…?

いくらお前らでもなぁ
干渉される筋合いはねぇぜ…


なんて…一瞬アタマに血昇らせたが



廉?…最近も何も、アイツなら今頃
家帰ってグースカ寝てるだろうよ
腐って夕方くらいまでな

ハハッ…♪

今日はさぞかし体ダルイだろうからなぁ

続きはまた今度…ってな。


少しばかり思い出し笑いして
イラッとメーターを鎮める




『クス・・・切るぜ?煌牙…』




くだらね






〃『おい!待てって蓮・・!

…わかった!聞かなくてもいい

聞く気ないならそのままオフィス戻れ』〃



『ぁんだよ…〜』




〃『マズイ事が起きてるかもしれないんだ』〃





『・・・』




ブッ…


俺は通話を切って

ブレーキ踏んだ




キュキュキュキュ…っ・・キィーー…



そのままUターンして方向を変えて
アクセル全開




…翌々考えて・・・なんかみなくても




くだらねぇこと…なんかで
俺を煩わすようなアイツらなワケがない

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