
Lovers Game 〜光と影〜
第11章 人間くさい生き方
『チュゥ……ペロ…あ~ぁ・・オデコこんなにして
可愛い顔が台無しじゃないか…』
智己が出血した額にキスして舐めあげる
『ぅ…・・やめて・・・はなして……っう……ん…っ』
『ほら…じっとしてないと…良くならないよ?』
『むぅ〜…っ…んんっ、』
智己が執拗に勧めて来たスポーツドリンクを
口移しして飲ませてくる
『ケホッ・・・やめて…』
『まいったな、廉てこんなに強情な子だった…?
っふふ・・・~”少なかった”かな?まぁいいか…』
『・・・??!』
『気持ち良くなったら…そんなツンケンした気持ちも
きっと吹っ飛ぶからさ、、も少しだけいい子に待とう?
ゆっくり愛し合えば・・気持ちも変わるよ廉…』
『…っ・・・キモイんだってば…っ・・』
やる事、成すこと、、言う事・・・
もどかしい体を必死に動かして智己を払いのける
・・・のに
思い切り握って振り上げたつもりの右手に
全然・・力が入ってない
『・・・っ‥~』
ドクン・・・っ
なに・・?・・・自分の心臓の音が
凄く大きく聞こえて…体・・・熱い・・
『ふふ・・・』
ニヤリ…
智己がそう笑ったのが…見えた
『…っ…ハァ…ハァ…・・・ぅ…』
『ははは・・・廉、意地張らないで・・さ』
プチ…プチ・・・ブチっ…
シャツのボタンが外されていく
『…っ…きゃ・・っ・・・やめてよっ・・・』
『・・・そんなにジタバタするなよ
俺、荒っぽい事は嫌いなんだ…知ってるだろ?
廉にそんな事一度もしたことなかったでしょ…
ほら、廉…体は、欲しがってそうだよ?クスクス…』
ピチャ…くちゅ
『いやだ…っ・・』
服を脱がされて下着に手を入れられて
『あぁ…久しぶりだね廉・・・
こんな場所で、ってのは不本意だけどさ』
生温かい手の感触が嫌で・・・嫌で
熱くなる体と相反して湧き上がる苦痛と怒りに
あたしは最後の力を振り絞る
