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Lovers Game 〜光と影〜

第11章 人間くさい生き方

いっそ真冬みたいに早々に陽が沈んでりゃいいのに


少々マズイ姿の廉を抱えて
さすがに人目をはばかる


廉を車に乗せて、とりあえず落ち着かせる…けど


状況次第で行き先は考える…



普通に…聞けばいい。

回りくどい事言うより普通に・・・




『廉…いつからだ・・・?』



『・・・』



『…今日以外で…こういう事あったか?』



『…・・・』



『・・・喋れんだろうが、、何とか言えよお前』


廉は何聞いても耳を貸さない





『・・・アイツにされたのか?』






『…?!・・・っ』


さすがに反応した廉は耳を塞ぐように俯きながらも
首を横に振って明確に否定した




俺の自宅にとりあえず連れて行ったが廉は



『・・・?!・・ゃ…だ…ここはいやだ・・っ』




『おぃ、・・・落ち着け』




『あんただって・・・あたしを…っ

もう・・いやだっ・・・ほっといてよ!

あたしは誰も信じてない…誰もいらない!!!

かまわないでよ・・・降ろして・・・!!』




ずっとぼんやりしてたかと思えば
取り乱して過呼吸しかけて・・・錯乱して
なりふり構わず車の後部座席から飛び出そうとする



『あぶねえだろ?!落ち着け!…って・・・バカ・・・!』



車庫入れ寸前の車を急停車させて
俺はやむなく後部座席に移る




こんな喚く女を宥めるなんてスキル俺にはないぜ



あるのは精々、荒療法・・・




着てたシャツ脱いで破って、ネクタイ、タオル…

車にあるもの使い尽くして廉の手足を縛って拘束した


『っやめて…!…はなせぇっ…ばかぁ…』





『・・・っせえよ・・・

てて、、元気じゃねぇかテメェ・・

舌噛むぞ…バカ・・・少しでいい、落ち着け…』




気付けばポロポロと涙零しながら
大暴れして、俺に噛みついてまで来る廉に


喉の辺りまでタオル突っ込んで横たわらせて


シートベルトを無茶苦茶に括り付けて運転席に戻る





『ゲロ吐くとわりぃぞ・・・ちょっと我慢してろ』



『・・・っ・・・んぐ・・・っ…グッ・・・ヒック…ぅ…グッ・・・』



嗚咽と涙堪えてる廉から目を反らして車を出す


クッソ・・・・ワガママ言いやがって




…残る行き先は

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