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Lovers Game 〜光と影〜

第12章 リアルを生きる僕ら

『な?!…ななな・・・なんで』




『おぅ…』




翌日の夕刻、過勤務先の真ん前で仁王立ちしてた俺を見て廉は本気で固まっていた



『ぉ、おう、じゃないわよ?!…』


『いいから、いくぞ』



俺はサクッと手招きする




『……〜〜〜』


廉は人目を気にして
俯きながら渋々と後を付いてきた




『ほら、乗れ』


近くに停めてた車に促すが




『・・・ちょっと…なんの…つもり』



やたらと、瞬きを繰り返して
ソワソワとしている廉


まぁ、言いたいことの1つや3つ…あるだろうが



なんか…それ以前に・・・




『なんの…用・・・』



『〜・・・』



超警戒?
会社から離れてからはピタッと足を止めて動かない



『別に・・近く来たからだ』



『うそ・・・!…』



廉は語気を強めた



『もうちょっと、、マシなウソ言いなよ
なによ…かまわないで…って・・言ったじゃない』




『〜…懲りねぇ女だな』




『意味不明・・・・会社の前に…なんて来ないでよ』



あー、なるほど・・・?
そういう事か

下唇噛むような仕草や、ソワソワしたり
落ち着かない様子を見せる廉


だからってさ?




『〃あんなヤロウ〃と一緒にすんじゃねぇよ…♪』




フラッシュバックとか言うやつか知らねぇが

あんな粗チンと、この俺を重ねてんじゃねぇよなぁ?




『早く乗れよ』


『・・・・ぃやだ』



『・・・・』


じっ・・・と
我慢比べ?



『睨んだって、恐くないんだから・・・無駄よ』




『・・・~』




『・・・乗りたく…ない。…乗らない』




あー、煩わしい


所々、ちょいちょい不都合に記憶あるじゃねぇかテメェ




『…ったく、少々荒療法したのはテメェが
今にも舌噛みちぎって死にそうなツラして暴れるから、仕方なかっただろうが・・・』



『・・・何いってるの?』




『・・・~』

違ったのかよ
余計な事口走ったじゃねぇか

都合よく記憶抜けてやがるぜ、クソが

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