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Lovers Game 〜光と影〜

第5章 強さは弱さ

さてと・・・


『お待たせしました。どうぞ?おかけください。

じゃ、まず名前と生年月日からね』



『ぁ…・・・と』





『(笑)…とか、そういうのはいらねぇから大丈夫だ』



いい度胸して、この俺の前に

求人も出してない企業に飛び込んできたのは

キチっと学生服着て立ってる‥❝高校生❞



『クス・・・よく来たな?…ハルヒト?』



『・・・~』


『ああすまない。❝今日❞は❝ビジネス❞の話だな?
どうした?…そんな緊張すんなって(笑)座りな?』


『は・・・はい。ぼ…ぼくは…』



『クス・・・❝自分の言葉で❞いいから

今日は❝なぜ❞、❝何のために❞、❝ここに来たのか❞

聞かせてくれるか?』


ゴク…
幼さの残る顔の硬直を解きながら喉を鳴らして
晴人は俺の問いに答え始めた




『オレ・・❝学校辞めて❞早く働きたいんです』


『ふぅん・・・それで?』


『働くなら…影山さん…・・社長のような人の所で・・』


『ふむふむ…それは素晴らしい心意気だ♪』


俺のリアクションに晴人は堅かった表情をゆるめた



『のはいいけど・・・来年?再来年でなくて?
❝学校辞めて❞ってのは?何か事情があるのか?』


『オレ…うち…は』

『うん』


『うちは、、オレが小さい時に親…両親が亡くなって
姉ちゃん・・アネと…二人暮らしで・・・それで』


『うん・・。自分の言葉でいいよ?
これは❝俺の方針❞だ・・・❝本音❞で聞かせて?』


『本音…って、、ホントの、、ぶっちゃけって事っスよね?』


『はははっ・・・文法合ってるはずだが?』


俺の貼り付けた表情(カオ)に晴人は安心して
その本音を語る

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