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Kalraの怪談

第11章 十一夜目:家が傾く理由

果たしてそこには、女性の死体が遺棄されていたのだった。

当然、Kさん一家は引っ越しを余儀なくされた。
Kさんは最初こそ、偶然とはいえ不気味な思いをしたものだと思っていたのだが、
現場を検証した警察官の言葉を聞いてさすがに肝を冷やした。

『おかしいですね。
 死体があって、腐敗していって、
 普通なら地面がへこみそうなところ、
 なんで盛り上がったのでしょう?』

長女は『出して出して』とうなされていた。

死体が上に乗っている家を、
押しのけようとしていたのだろうか・・・。

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