
書く。
第1章 血。
あっ。
と思ったら
鼻から流れるように血が滴り落ちてきた。
鼻血。
ポタポタと赤い斑点が白い絨毯に落ちていく。
急いでティッシュで受け止めても、すぐにティッシュは真っ赤になる。
やばいやばいやばい
鼻血が止まらない。
ティッシュが追いつかない。
赤、赤、赤
絨毯が真っ赤に染まっていく。
ちょ、待って。
なんだよ、これ……
血の多さに引く。
ドクドク、ドクドク
もう片方の鼻からも流れてきた。
血が止まらねぇ!!
誰か、誰か………
俺、死ぬの?
大量出血で死亡?
いやだ
死にたくない
はっ、はっ、はっ
呼吸が浅くなる
死にたくない……
誰か
助けて
血は数時間後に止まった。
良かった。
死ななくて良かった。
辺りは血だらけで殺人事件現場のようだ。
あんなに血が出るなんて
恐ろしい。
